C7 2014 11 16

書名 チャイナ・セブン
著者 遠藤 誉  朝日新聞出版

 著者の「チャイナ・ナイン」という本は、
日本の政治学者や政治評論家に大きな影響を与えたと聞きました。
 今回、中国共産指導部は、
つまり、中国共産党の中央委員会の政治局の、
常務委員会委員は、9人から7人に変更されましたので、
新著として、「チャイナ・セブン」が出版されました。
 本書は、中国に関心のある人にとっては、
必読の書となっています。
 今回は、国家主席である習近平氏の生い立ちから、
青年時代、党中央で昇竜のような出世などの人物像に関して、
詳しく著述されています。
 本書では、ニュースなどの報道では知ることができない、
習近平氏の意外な人物像を知ることができるでしょう。
ニュース報道は、やはり表面的なものが多いと思います。
 さらに、本書では、
チャイナ・セブンを構成する他のメンバーについても、
その人物像に迫っています。
その上、次のチャイナ・セブンの候補者についても、記述があります。
 はたして、習近平氏から胡春華氏へ、うまくリレーができるか。
胡春華氏は、現在、広東省書記ですが、
広東省の「治世」は、なかなか難しいものがあります。
 さらに、波乱要因は、
現在のチャイナ・セブンは、
習近平氏と李克強氏の二人以外は、「定年」のため、
2017年の党大会では、引退することが決まっています。
 いわゆる「七上八下」という制度があります。
つまり、67歳以下であれば、
政治局委員および常務委員になる資格を持ち、
68歳以上であれば資格を失うというルールです。
 したがって、2017年の党大会では、
中国の最高指導部を構成する政治局常務委員は、
習近平氏と李克強氏以外は、すべて引退するのです。
 2017年へ向けて、どのような展開になるか、
興味深いところですが、
それは、本書を読んで予想を立てるのがよいでしょう。

先見の明 2012 10 21
 あれは、2012年10月19日午後だったと思います。
インスピレーションで、
「ゴギ、ゴギ・・・・・」という言葉が降りてきたのです。
 私は、不思議に思いました。
「ゴギ」という言葉は、私の語彙(日本語や英語)になかったからです。
 そうこうしているうちに、「ゴギ」という言葉は、
「呉儀」という漢字に変わったのです。
この名前は知っていると思い、自宅のパソコンで調べました。
 遠藤誉氏の著作には、このようにありました。
呉儀(ごぎ)(女性)が2008年、
69歳になり年齢制限にひっかかることから国務院副総理の座を退くことになった。
 この時、薄熙来は、党の実力者に泣きついて、
自分を呉儀の後釜にしてくれと頼んだという。
 しかし呉儀は断固として、それを跳ねのけた。
薄熙来を拒絶する交換条件として、
呉儀は「私は次の位は何もいらない。
裸退(次の官位なしに引退)するので、
その代わりに薄熙来を私の後釜にしてはならない」と言い残して去っていった。
(以上、引用)
 呉儀という政治家は、先見の明があるかもしれません。
もしかすると、予言的な能力もあったかもしれません。
 数年後に重慶市で起きる「重慶の変」を、
つまり、党を揺るがすことになる大事件を、
呉儀は、見通していたのかもしれません。
 さて、あのインスピレーションが何を言いたかったのか、
私には、全く、わかりませんでした。
 なぜならば、私は、中国の古典文学は、よく知っていますが、
現代中国語は知らないからです。





































































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